TikTokは無料で世界中に独自のコンテンツを発信できるSNSですが、著作権違反のような行為は当然禁止されており、該当する場合は厳しいペナルティが課せられることもあります。ではTikTokで著作権違反になるケースはどういったことが挙げられるのでしょうか?
今回は、「音楽」に焦点を当て、著作権違反となる秒数や覚えておきたいルールを詳しく解説していきます。
TikTokで著作権に引っかかる音楽の秒数は?
TikTokで著作権に引っかかる音楽の秒数の基準は明確に定められていません。
ですが、一般的に著作権で保護されている音楽を使用する場合、短い秒数であっても著作権違反となる可能性があるので注意が必要です。もし投稿した動画の音源が著作権を侵害している場合、動画が削除される恐れがあります。
また、ひどい場合はシャドウバンされたり、アカウントを凍結させられたり、訴訟に発展することも。過去、YouTubeでは無断で多くのアーティストの楽曲を50曲以上使用したために、訴えられ、1,500万円以上の賠償金が請求されたケースもあります。
万が一訴訟を起こされてしまうと負担もかなり大きくなるので、「ちょっとの秒数なら問題ないだろう」と考えず、著作権に引っかからないような音源を日頃から使用していくことが大切です。
【TikTok】著作権侵害にあたるケース7選
それでは、具体的にどのような行為が著作権の侵害にあたるのでしょうか?ケース別に詳しく解説していきます。
カラオケ音源
CDなどでは、カラオケの音源が収録されているものも多くあります。
そのようなカラオケ音源を利用して「歌ってみた」動画を投稿してしまうと、この音源を使用しているとみなされ、著作権侵害に該当してしまいます。
CDの音源
カラオケ音源と同様、CDの音源もレコード会社や作曲者、作詞者などに著作権があります。そのため、CDの音源を無許可で動画にしてしまうと著作権侵害になってしまうため注意が必要です。
仮に使用したい場合は、レコード会社と作曲者、作詞者に使用許可を得なければなりません。
ちなみに、海外のCD音源を使用する場合も、日本の著作権法が適用されるため、無許可で使用することはできません。
ミュージックビデオ
アーティストはCDをリリースする際、同時にミュージックビデオも制作します。
音楽はもちろん、ブランドや製品に付加価値をつけたり、販促をするためにミュージックビデオが作られることも多々あります。
このようなミュージックビデオもすべて著作権があるため、無許可で使用すると著作権の侵害となります。
店舗で流れている業務用のBGM
意外と盲点ともいえるのが、店舗等で流れているオリジナルのBGMです。こちらも店舗内でBGMを流すことを前提に作られているので、TikTokの動画で流すと著作権侵害となります。
意図して録音していない場合でも、店舗のBGMが入ってしまうことでリスクが高くなるので、店舗等で撮影をする場合は誤ってBGMが入らないよう十分注意してくださいね。
テレビの音源
テレビ番組で流れる音源の著作権は、テレビ局や制作会社が持っており、番組によっては作詞家や作曲家、編曲家などが権利を有していることもあります。
動画を撮影する際は、テレビの音源が誤って入ることがないよう、注意してください。
ラジオの音源
ラジオ音源の著作権は、番組放送局が持っています。
そのため、ラジオの音源をパソコンに取り込み、TikTokで流した場合も著作権の侵害となるため、同様に注意が必要です。
アマチュアバンドの路上ライブの音源
アマチュアバンドがする路上ライブの映像も、無断で撮影、投稿した場合、著作権の侵害となります。また、演奏をカメラで録音すると、録音録画権や複製権などにも抵触するため、注意が必要です。
TikTokで著作権違反とならない音源とは?
ここまでTikTokで著作権侵害に繋がるケースをご紹介しましたが、一体どのような音源が著作権違反とならないのでしょうか?この点も詳しく解説していきます。
・TikTokの公式音源
TikTokは、著作権上の問題を解消した音源を「使用可」として提供しています。
この音源を使用すれば、著作権上の問題は生じません。
・JASRAC管理の曲を演奏して使用する
JASRACが管理している楽曲なら、「歌ってみた」や「演奏してみた」の動画を投稿しても問題はありません。
JASRACが管理している楽曲かどうかは公式ホームページから簡単にチェックできるので、気になる方はぜひ確認してみてください。
・オリジナルの楽曲を投稿する
自分がオリジナルで作成した楽曲なら著作権は自分にあるので、使用しても問題ありません。
音楽が好きなら、敢えて自分で作詞、作曲をしてみるのもおすすめですよ。
まとめ
TikTokで著作権に引っかかる音楽の秒数において、正確な基準はありません。ですが、短い秒数でも上記のケースに該当する場合は著作権違反に繋がる可能性があるので、十分注意してください。
一方、TikTok公式の音源やJASRAC管理の音源の演奏なら著作権侵害にはなりません。音楽関連の動画コンテンツを投稿したい方は、ぜひ記事内容を参考にしてみてくださいね。
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